昨年度のピルツグループは概して厳しい経済状況との戦いを余儀なくされました。2024年、オートメーション企業のピルツが達成した売上高は3億4,100万ユーロ。対前年比で21%の減収となりました。2025年の展望はなお予断を許しませんが、ピルツは常に未来を見つめ続けます。中国、インド、南米などの市場では鉄道技術や水素業界、サービス事業の分野において明るい兆しが見え始めています。
オストフィルダン, 2025/05/20
オートメーション企業ピルツの2024年の売上高は減少 – 「顧客重視への回帰が必要」 – 2024会計年度の困難な状況を克服へ
「他の多くの企業と同様、当社も資本財の需要の停滞に少なからず打撃を受けてきました。しかし、私たちは常に未来を見つめています。世界は変化しています。私たちも自分に忠実であり続け、同様に変化を遂げつつあります」と、Pilz GmbH & Co. KGの業務執行社員であるスザンネ・クンスチャートは語っています。
2024会計年度に達成した売上高は3億4,110万ユーロで、顕著な成長を示した3年間の後に久々の減収となりました。2023年との比較では21%の減少であり、欧州、特にこのドイツにおいて売上が大きく落ち込みました。輸出割合は79%に増加しました(2023年比で4.6%増)。
「顧客重視への回帰」
「構造改革、デジタル化戦略、官僚主義などをめぐる議論が交わされる中、業界は顧客と顧客のニーズを見失わないよう気をつけなければなりません。最も大切なのはお客様です。
ピルツにとって、顧客志向とはたんに優れた技術ソリューションを持つことだけにとどまらず、現地へ行ってアドバイスやトレーニングを提供することをも意味するのです。私たちはお客様のために尽くします」とスザンネ・クンスチャートは説明します。
市場の要求に対応するためにピルツの従業員数は微増し、中でも営業部とサービス部での増員が目立っています。2024年12月31日時点で世界の従業員数は2,504名(2023年比で1.1%増)となりました。ドイツでも従業員数はわずかに増加し、1,032名(2023年比で1.6%増)となっています。
未来の産業に向けた取り組み
ピルツは従来のエンジニアリングに加え、鉄道技術や水素産業といった未来の産業にも取り組んでいます。昨年スタートしたデジタル鉄道制御システムPSSrailは、すでに欧州の多くの国で、またインドでも成功を収めています。
ピルツのオートメーションソリューションは生産から貯蔵、輸送、そして水素補給ステーションにおける消費まで、安全かつ経済的な水素の利用を可能にします。
2025年に発売予定のピルツのセンサ技術新製品は、機械プロセスを安全なものにするだけでなく、効率をさらに向上させます。それと並行して、機械安全のアプリケーションにおける特に大きな課題である人工知能の活用も、試験的に行われています。
ピルツはサービスおよびトレーニングの範囲も拡大しています。産業サイバーセキュリティの領域には特に力を注いでおり、産業界がEUレベルで直面している機械規則、サイバーレジリエンス法、またはNIS2に基づく新しい法的要件の導入について、お客様にトレーニングを提供します。
オートメーション企業ピルツは新しいデジタルクラウドサービスも活用し、お客様が機械を安全かつセキュアに、規格に準拠して効率的に運用するための支援を行います。
「安全とセキュリティの未来の見通しは良好です」
とクンスチャート。「これまでのところ、2025年の売上高は、低い水準ではありますが、やや上向いています。総合的な経済情勢により、今後の需要の伸びを予測することは困難です。それでも特にアジアと南北アメリカで、人、機械、環境の安全を保証する当社の革新的ソリューションには明るい未来が期待できます。」